専門分野
- 一般内科
- 循環器内科
- 脂質異常症
循環器内科
加賀市医療センターは加賀市内唯一の総合病院として、すべての循環器救急疾患への初期対応と一般的な循環器疾患のガイドラインに準じた全国標準レベルの治療を行っています。
当科が扱う疾患は、急性心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患、ペースメーカー埋め込みが必要な徐脈性不整脈、近年増加が著しい心不全、肺動脈塞栓症や下肢深部静脈血栓症など心臓や血管の病気を診療領域としています。多くの循環器疾患の基礎にある動脈硬化症の発症には脂質異常症が大きく関与しています。当科部長の川尻は、前任の金沢大学で家族性高コレステロール血症に関し全国トップレベルの臨床経験があります。
常勤医師4名と金沢大学循環器内科のバックアップにより24時間緊急対応が可能です。また、緊急外科手術が必要な疾患に関しても初期対応を行い、金沢市・福井市内の専門施設へ搬送します。
高齢化と治療法の進歩により、患者さんの身体的・社会的背景をふまえた治療法の選択肢が増えています。当院スタッフは弛まぬ自己研鑽や金沢大学との人事交流により、専門施設でのみ導入可能な治療法も熟知しています。患者さん個々人の背景や希望と併せ、もっとも適切な治療法を提案します。特に慢性心不全に関しては多職種カンファレンスを通じ、心不全再発防止法や加賀市内外の最適な療養機関をご提示します。
急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症) | 急性冠症候群は、心臓を養う冠動脈が突然閉塞することにより発症し、無治療では致死率が30~40%に達する恐ろしい疾患です。典型的な症状は突然発症する前胸部痛や絞扼感(締め付けられるような感じ)で、しばしば顎関節や喉、肩、心窩部(みぞおち)に放散します。カテーテルを用いた早期再灌流療法により、致死率を大幅に改善することが可能です。治療はまさに時間との勝負です。加賀市では、救急隊からクラウド型12誘導心電図伝送システム経由で、病院到着前に患者情報が送られ、急性心筋梗塞の診断が可能です。24時間体制で対応しています。 |
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慢性冠症候群 | 自覚症状が安定した冠動脈疾患の患者に対しては、事前に冠動脈CTや心臓核医学検査を行い、症例を選択し冠動脈造影検査に臨むことを基本としています。狭窄病変を認めた場合も、冠血流予備能比(FFR)測定などで心筋虚血を証明することを重視しています。 |
徐脈性不整脈 | 洞不全症候群や完全房室ブロックが原因で心拍数が遅くなることにより、失神(気を失う)や息切れ、疲労感など心不全症状が出現した場合には、ペースメーカーを埋め込みます。10日間ほどの入院期間で埋め込みが可能で、外来で6か月ごとにペースメーカーの性能チェックを行います。 |
診療部長
川尻 剛照 かわしり まさあき
専門分野
所属学会
認定資格
医長
烏川 信雄 うかわ のぶお
専門分野
所属学会
医長
末松 哲郎 すえまつ てつろう
専門分野
所属学会
認定資格
医員
勝木 航志 かつき こうし
専門分野
所属学会
初診(予約なし・紹介) | 再診(予約あり・紹介) (午前) |
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月曜日 | 勝木※1 | 川尻 |
烏川※1 | ||
火曜日 | 川尻 | 烏川/末松 |
水曜日 | 末松 | 川尻 |
木曜日 | 勝木 | |
金曜日 | 烏川 |
※1 第1・3・5 烏川、第2・4 勝木
休診情報はありません。
循環器内科 診療実績 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
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①心臓カテーテル検査(PCIを含めない) | 107 | 89 | 50 | 68 | 99 |
②冠動脈形成術(PCI) | 62 | 47 | 26 | 50 | 51 |
③うち緊急PCI | 16 | 14 | 9 | 20 | 27 |
④恒久的ペースメーカー埋め込み術 | 24 | 25 | 31 | 16 | 27 |
④’上のペースメーカのうち電池交換 | (18) | (11) | (13) | (7) | (8) |
⑤心エコー図検査 | 2477 | 2366 | 2260 | 2329 | 2336 |
⑤’上の心エコーのうち経食道心エコー | (19) | (21) | (2) | (11) | (9) |
⑥ホルター心電図 | 226 | 189 | 148 | 157 | 169 |
⑦冠動脈CT | 265 | 192 | 138 | 112 | 130 |
⑧心不全入院患者数 | 162 | 165 | 136 | 209 | 207 |
循環器内科は地域医療に密着した患者さん本意の治療を提供します。緊急疾患や当日紹介の患者さんは100%の受け入れを目指します。稀少疾患をはじめ、当院で治療できない疾患については責任をもって専門病院への橋渡しを行います。
循環器疾患の多くは、生涯にわたる治療継続が必要です。安定した患者さんにつきましては、診療所へお返し致します。そのような場合でも、お困りのことがございましたら、いつでもご紹介下さい。