Study Meeting
病歴を特に重視した診断推論や画像読影(腹部を中心)などを研修医と共有します。
臨時 | 2021年9月1日(水)17:30~ Pembrolizumabによる劇症1型糖尿病を尿検査で早期発見した一例 担当研修医:吉野先生 専門医:内分泌代謝内科 岡本先生 |
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加賀市医療センター 臨時 研修医症例検討会を開催しました。
新型コロナウイルス感染対策として、適切な距離を保ち、マスクを着用するなど対策を行った上で開催しました。
今回は、研修医1年目 吉野 航 医師が日本内科学会北陸地方会の予行会として、『Pembrolizumabによる劇症1型糖尿病を尿検査で早期発見した一例』という演題で発表しました。
今回も複数診療科医師に加えて、技術系スタッフ、事務職などの多職種に渡る計29名のスタッフが参加しました。司会進行は内科 水冨 一秋 医師が、指導医・専門医として内分泌代謝内科 岡本 拓也 医師が行いました。
「非専門領域における達成目標は学生、研修医、指導医全て同じ」というコンセプトのもと、参加者全員が学ぶことができました。冒頭に述べましたが、院長や多職種のスタッフが参加し“続ける”研修医カンファレンスが行われている教育病院は稀有であると思います。
吉野医師には、Pembrolizumabの副作用として、劇症1型糖尿病を発症した1例を発表してもらいました。免疫チェックポイント阻害薬による劇症1型糖尿病の早期発見に、尿定性検査は臨床症状と併せ有用であること、そしてあらゆる診療科で、免疫チェックポイント阻害薬使用中の患者に対し尿検査をルーチンとすることで、劇症1型糖尿病の効率的なスクリーニングが期待できることを解説しました。
発表を受け、参加された医師からは質問があがり、活発な議論が交わされました。
参加いただいた皆様ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
次回は『尿閉』を予定しています。