Induction Course
初期研修の2年間で、内科、救急、外科、小児科、産婦人科、麻酔科、精神科、地域医療、一般外来での研修を必須とする。
この研修を通じて、初期医療(プライマリー・ケア) に必要な能力を身につける 。
1年次の内科研修6ヶ月は臓器別ではなく総合内科としてローテートすることが特徴です。
期間 | 1年次 | 2年次 |
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1〜4週 | 内科 (総合、消化器、内分泌、代謝、循環器、腎・膠原病、呼吸器) |
精神科 |
5〜8週 | 地域医療 | |
9〜12週 | 【選択科目】 内科、外科、整形外科、産婦人科、小児科、耳鼻いんこう科、皮膚科、泌尿器科、脳神経外科、麻酔科、総合診療科、精神科 |
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13〜16週 | ||
17〜20週 | ||
21〜24週 | ||
25〜28週 | 救急 | |
29〜32週 | ||
33〜36週 | 総合診療科 | |
37〜36週 | 麻酔科 | |
41〜44週 | 外科 | |
45〜48週 | 小児科 | |
49〜52週 | 産婦人科 |
2年目の研修は、外科系志望のK先生は整形外科や脳外科など外科系を、内科系志望のM先生は、内科系を中心に選択しています。また2人とも当院では研修できない放射線科の研修を石川県立中央病院で行いました。
救急(総合診療)や皮膚科研修はどちらの科にいくにも必要と考え2人とも選択しています。
当院は泌尿器科の研修の人気があり、これまでの基幹型の研修医は全員泌尿器科を選択しています。
以上のように、かなり自由度の高い研修が可能です。
多様な主訴で来られる患者さんの初期対応を行います。上級医にレベルを常に確認いただきながら、検査オーダー、診断、他科への引き継ぎや患者さんへの説明など次第に任される範囲が増えていきます。
一ヶ月に経験する症例は50症例を超えます。日中のCPA症例は研修医が全員呼ばれるシステムであり、役割分担しながら対応に当たります。
最初は内科全科の入院患者を担当します。肺炎や心不全など頻度の高い疾患から、研修医の興味や進路にあわせて様々な疾患を経験できます。
看護師、リハビリ、検査技師などコ・メディカルスタッフと多職種的にコミュニケーションをとりながら問題解決能力を養います。上級医ごとに進め方は様々ですが、落としどころを探りながら患者さんを受け持ちます。
様々な一般・消化器疾患などの入院診療を上級医とともに担当し、全例の手術に参加します。必須研修では基本的な結紮・縫合処置、スコーピストを任されます。研修医室内に結紮・縫合のトレーニングキット、また院内に腹腔鏡のトレーニングボックスがあり、それらで修練を積むことも可能です。
一般小児科診療を見学し、小児・保護者との関わり合い方や疾患に対する処置を学びます。健診外来や予防接種外来もあり発達やアレルギーに関しても知識を深めることができます。感染症などの入院加療についても学びます。末梢ルート確保を経験可能です。
周産期管理では実際に腹部エコーで胎児計測を行い、発育を評価します。妊娠時期に応じた妊娠管理や合併症について知識を深めることができます。実際にお産に立ち会い、帝王切開術も見学します。婦人科疾患では問診で聞き逃してはいけないことや見逃してはいけない疾患への対応を重点的に習得することができます。
手術に際して気管挿管・末梢ルート確保・胃管挿入などを行い、麻酔の導入、周術期の管理に関しても学ぶことができます。気管挿管約50症例を経験しますので、自信を持って気管挿管を実施できるようになります。希望によっては脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔、末梢神経ブロックを経験することも可能です。
外来診療では新患の予診を取り、担当医へ簡単なプレゼンテーションを行った後に診療を見学します。診断のプロセスや診断基準、処方についても理解を深めることができます。入院診療では、認知症、気分障害、統合失調症、アルコール依存症の方を割り当ててもらい、担当医と相談しながら治療に参加します。
本院では内科外来の初診患者を上級医と相談しながら、問診、診察、検査、診断、治療と一連の診療を行います。研修医にファーストコールの体制で上級医と共に慢性期を含めた入院患者を担当します。診療所では定期通院の方の外来診療を行い、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリでは患者さんの生活の場に出向いて、環境に応じた医療の提供について体感できます。
初診外来を見学し、幅広い基本的な疾患の身体診察や検査も含めた初期対応について学ぶことができます。画像の見方や処置についても上級医から学ぶことができます。手術ではどこまで携わるかは希望を聞いて対応してもらえます。病棟での周術期管理やリハビリテーションにも参加することができます。
初診外来では問診と神経診察を実際に行い、診療の見学のみならず上級医と相談しながら参加できます。もの忘れ外来ではHDS-Rの評価を行い、診療を見学します。手術では助手として役割をもって、穿頭血種ドレナージやシャント術等に参加します。適宜ちょっとした課題について文献を調べてまとめ、カンファレンスで発表する機会もあります。
外来診療がメインとなり、視診で皮疹の性状を正しくとらえて記載するまでの診断の基本を教わることができます。一人で対応しつつ上級医と相談しながら外来診療を担当します。各種試験や凍結療法等を経験し、外用薬の使い分けが身に付きます。入院患者も含めて多くの外用療法(外用薬処置)や外科療法に携わります。
外来診療では腹部エコーで残尿や前立腺の測定、膀胱・腎瘻カテーテル交換を行い診療に参加します。排尿障害全般に関して、泌尿器科特有の処方について病状ごとに学ぶことができます。手術では見学が主ですが術後に尿道バルーンの挿入を毎回行います。尿管ステントやESWLについても助手として経験できます。
病名/年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
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ヘルニア | 62(54) | 45(39) | 63(57) | 60(40) | 80(61) |
虫垂炎 | 37(34) | 32(30) | 34(33) | 29(27) | 27(27) |
胆嚢・胆管 | 62(56) | 45(39) | 61(58) | 41(38) | 42(40) |
大腸(結腸・直腸) | 54(37) | 53(38) | 57(44) | 43(30) | 56(41) |
胃・十二指腸 | 15( 2 ) | 14( 2 ) | 13( 4 ) | 12( 3 ) | 7(2) |
乳腺 | 10 | 10 | 11 | 19 | 14 |
全身麻酔 | 297(192) | 258(157) | 304(203) | 262(151) | 267(174) |
総数 | 359 | 313 | 391 | 338 | 312 |
( )内は鏡視下手術症例数
研修プログラム
様式10 臨床研修病院年次報告書
様式10 別紙1 研修管理委員会名簿と開催回数
様式10 別紙2 患者数・研修医数
様式10 別紙3 プログラム概要
様式10 別紙4 指導医等名簿