Study Meeting
病歴を特に重視した診断推論や画像読影(腹部を中心)などを研修医と共有します。
第10回 | 2020年9月29日(火)17:00~ 『研修医・非専門医・医療スタッフのための緩和ケア入門』 担当研修医:森先生 専門医:内科 水冨先生 |
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加賀市医療センター 第10回研修医症例検討会を開催しました。
新型コロナウイルス感染対策として、適切な距離を保ち、マスクを着用するなど対策を行った上で開催しました。
今回は、初期研修医1年目 森 雅博 医師が『研修医・非専門医・医療スタッフのための緩和ケア入門』という演題で発表しました。今回も複数診療科医師に加えて、看護師、その他技術系スタッフ、事務職などの多職種に渡る計37名のスタッフが参加されました。司会進行として内科 水冨 一秋 医師に、薬剤室からはがん専門薬剤師と医療薬学専門薬剤師の資格を持つ 北出 紘規 薬剤師に来て頂きました。
「非専門領域における達成目標は学生、研修医、指導医全て同じ」というコンセプトのもと、参加者全員が学ぶことができました。冒頭に述べましたが、院長や多職種のスタッフが参加し"続ける"研修医カンファレンスが行われている教育病院は稀有であると思います。
森医師には研修医・非専門医・医療スタッフのために緩和ケア入門についてお話して頂きました。 初めに緩和ケアの定義の説明から入り、ガン患者さんへの間違ったアセスメントの例を用いて患者さんの痛みの原因がガンだけではないことを認識することの大切さを伝えました。その次に、癌性疼痛の薬物治療について非オピオイド鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬の紹介、オピオイド鎮痛薬の副作用対策、レスキュー薬とオピオイドスイッチングについて説明を行いました。最後に、北出薬剤師に向けて質問を投げかけ、発表を終了しました。
森医師からの質問を受けて、北出薬剤師が「がん疼痛の薬物療法について ~ガイドラインを中心に~」という演題で発表を行いました。 がん疼痛の薬物療法に関するガイドラインが改定されたことの案内から始まり、主なオピオイドの種類とその投与経路の説明を行いました。また、オピオイドスイッチングについて当院の緩和ケアチームが作成し実際に現場でも使用している表を用いて具体例を述べました。その他オピオイドの副作用とそれに対応する薬剤などの説明を行いました。
参加いただいた皆様ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。