研修医勉強会

Study Meeting

病歴を特に重視した診断推論や画像読影(腹部を中心)などを研修医と共有します。

第7回 研修医症例検討会

第7回 2019年12月25日(水)17:00~
『研修医とともに学ぶ非専門医/医療スタッフのための小児の初期診療』
 担当 山本医師
 指導 小児科 土市医師
PDF

加賀市医療センター 第7回研修医症例検討会を開催しました。

今回は、現在小児科で研修中の初期研修医1年目 山本 祥博 先生が『研修医とともに学ぶ非専門医/医療スタッフのための小児の初期診療』の演題で発表しました。今回も複数診療科の医師に加えて、看護師、検査技師、薬剤師、放射線技師、事務担当者など多職種に渡る計29名のスタッフが参加されました。専門医として小児科 土市 信之 先生に来て頂きました。
「非専門領域における達成目標は学生、研修医、指導医全て同じ」というコンセプトのもと、参加者全員が今回のテーマの専門医である小児科医から学ぶことができました。冒頭に述べましたが、院長や多職種のスタッフが参加し"続ける"研修医カンファレンスが行われている教育病院は稀有であると思います!

初めに熱性けいれんの症例を提示して頂き、山本先生による一般的な解説の後に土市先生から家族への説明方法(予後や再発時の対応を含む)や実際の対応などコメント頂きました。
 実際に自分のお子さんが熱性けいれんを来したという参加者にどのように対応したかを伺ったところ、直ちに時間を確認し、携帯で動画撮影を開始したとのことでした!
 医療従事者として患児に対応するのと、親として自分の子供の病気に対応するのとでは大きなギャップがあると日々感じていますが、理想的でプロフェッショナリズムを感じるコメントに大変感銘を受けました(司会者はオロオロするのみかと思います…)。小児科の知識は家庭でも大いに役立ちそうですね。

当院で購入した『CareNet DVD:こどものみかた~シミュレーションで学ぶ見逃せない病気~』『CareNet DVD:Dr.林の笑劇的救急問答9 小児診療編』に加え、担当者から課題図書に指定した『HAPPY! こどものみかた 第2版 笠井正志 編著』『症状でみる子供のプライマリ・ケア 加藤英治 著』『かぜ診療マニュアル かぜとかぜにみえる重症疾患の見わけ方 第3版 山本舜悟 編著』をもとに小児のトリアージ、not doing wellや発熱などの基本的な症候学、感冒、髄膜炎、occult bacteremiaなどの各論について山本先生にまとめて頂きました。
 1ヶ月前からプレゼン準備を進めていたおかげもあり、小児科医のレクチャーを受けているかのように参加者全員で聞き入りました。

最後に山本先生から1ヶ月間の小児科研修を終えるにあたっての感想を述べてもらいました。

研修医の先生方は、是非提示したDVDと書籍で勉強しておかれることを勧めます。
参加頂いた皆様ありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。

文責:内科・リウマチ科(研修担当) 鈴木 康倫