Study Meeting
病歴を特に重視した診断推論や画像読影(腹部を中心)などを研修医と共有します。
第4回 | 2019年5月21日(火)17:00~ 『研修医/非専門医のための骨折の初期対応』 担当 中島医師 指導 整形外科 堀本医師 |
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加賀市医療センター 第4回研修医症例検討会を開催しました。
今回は、初期研修医2年目 中島 瑞季 先生が『研修医/非専門医のための骨折の初期対応』の演題で発表しました。今回も複数診療科の医師に加えて、看護師、検査技師、薬剤師、放射線技師、事務担当者など多職種に渡る計 47名のスタッフが参加されました。テーマに関連する専門医として、整形外科 堀本 孝士先生が参加され、適宜コメントを頂きました。
本カンファレンスの初回から繰り返しお話ししていますが、「非専門領域における達成目標は学生、研修医、指導医全て同じ」というコンセプトのもと、参加者全員が今回のテーマの専門医である整形外科医から学ぶことができました。
中島先生が経験した大腿骨転子部骨折の症例をもとに、大腿骨転子部骨折と頸部骨折との違い、分類、レントゲン読影のポイントなどについて『整形画像 読影道場(仲田和正 著)』をもとに研修医からまとめて頂きました。次に外科系当直として、"非専門領域"である骨折の診療を日々行っている指導医の先生方より、① レントゲンで骨折がはっきりしない時の対応、② 帰してはいけない骨折、すぐにcallするべき骨折、③ 非専門医は整復できた方が良いか?、などの疑問を挙げて頂き、整形外科 堀本先生に回答して頂きました。
最後に中島先生からTake Home Messageとして、レントゲンでもわからない骨折もあるのでわからなければCTまで撮影する、頸部骨折でも歩行可能な場合があるので注意、頸部骨折と転子部骨折のレントゲン読影のポイントについて整理して頂きました。
非専門医、というキーワードが院内に浸透しつつあります。研修医による研修医のためのカンファレンスですが、参加者全員が研修医と同じ目標を掲げて専門医から学ぶ機会を提供する場になるよう、今後も月1回を目標に継続して参ります。
文責:内科・リウマチ科(研修担当) 鈴木 康倫