研修医勉強会

Study Meeting

病歴を特に重視した診断推論や画像読影(腹部を中心)などを研修医と共有します。

第2回 研修医症例検討会

第2回 2019年1月16日(水)17:00〜
『研修医 / 非専門医が急性心筋梗塞について知っておくべきこと』
 担当 中島医師
 指導 循環器内科 上出医師
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2回目は1年目の中島 瑞季先生が『研修医/非専門医が急性心筋梗塞について知っておくべきこと』の演題で発表しました。院長を含む多くの医師に加えて、看護師、薬剤師、検査技師など多職種のスタッフが計 33名参加され、活発な議論が交わされました。専門医としてのコメントを循環器内科 上出 真一先生に依頼し、前回同様、専門医にしか語れない有益なお話を伺うことができました。

典型的な病歴、心電図変化を呈した急性心筋梗塞の症例をテーマにしながら、胸痛患者に対する"再現ビデオを作るような"詳細な病歴聴取の方法、適切な循環器内科コンサルトについての質問、心電図読影のポイント(『心電図ハンター』は当院研修医の指定教科書としています)、心エコーでasynergy(局所壁運動異常)を研修医/非専門医が判別できるか、また到達目標に設定すべきか(検査技師からコメント)等のテーマを議論しました。

タイトルのコンセプトである、研修医/非専門医にとって共通の到達目標を立てるという考え方については、『循環器診療スキルアップ(CBRレジデント・スキルアップシリーズ(3))』を大いに参考にしました。司会者が学生時代から読み込み、初期研修・生涯学習に対する考え方の全てを構築したと言っても過言ではない、素晴らしい本です。

なお、会の冒頭に運営および司会を担当する内科・リウマチ科 鈴木より、本検討会における研修医の目標は「1つの症例から最大限学ぶ方法を知ること(魚の釣り方を知る)」であることを述べました。

数ある研修病院の中でも、研修医教育のためのカンファレンスに多職種が参加する病院は少ないのではないかと思われます。加賀市医療センターは、今後も病院全体で研修医を育て、同時に研修医とともに病院全体として成長していきたいと考えております。教育が研修医のみならず、職員全体のモチベーションを高め、引いては病院の質を高めるとの信念のもと、今後も月1回を目標に進めて参ります。

今回も専門医に参加して頂くことによってカンファレンスが引き締まり、参加者全員の学びが深まることを実感しました。多くの質問も頂き、盛り上がりました。次回は新年度に新たな研修医の先生方をお迎えして5月以降に予定したいと思います。

*発表資料はファイルに綴って、医局内および図書ラウンジに1冊ずつ置いてあります。いつでも見られるようになっておりますので、院内の方は是非御覧下さい。