学生・研修医勉強会

シェアカン

研修医の感想

 9月4日のシェアカンでは、冒頭で私が「SLEの2019年 最新診断基準」についての英語論文を簡単にまとめて発表させて頂きました。
私は元来緊張するタイプで、相変わらずしどろもどろでしたが、何とか論文の要旨には触れられたのかなと感じています。

以下に論文のポイントを述べておきます。以前の分類基準 SLICC 2012との相違点は、

  • 導入基準として抗核抗体陽性(80倍以上)が絶対条件となったこと
  • その上で行う追加基準として「発熱」、「腎生検上のclass分類」の項目が加わったこと
  • 各項目に重み付けがなされ、合計10点以上で分類されること

などが挙げられます。

 発表後鈴木先生により、膠原病の分類基準にまつわるお話を頂き、今回も大変勉強になりました。
分類基準は絶対的なものではないこと、最後の判断は膠原病内科専門医がする、そのために膠原病内科医がいることなど、率直に「なるほど」と思いました。また私自身、将来様々な疾患と相対するとき、たとえ非専門領域であれ、いかに「その病気らしさ」を見つけることができるか、加賀市医療センターでの研修期間を通してその洞察力を養っていけたらと改めて思っております。

 最後に、膠原病に”診断”基準はもはや存在しないと聞いた際にはハッとさせられるものがありました。
というのも、恥ずかしながら原著論文にも”Classification Criteria”と記載されていたものを、無意識に”診断”基準と訳し、発表の際にそう発言してしまっておりました。

...お気付きでしょうか?この文章も冒頭の1回だけわざと「診断基準」と書いています。

来週も良い回になればと思っております。

岸田 晟利

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